サウスピーク塾長の将来像(3)反転授業の公共機関への導入

上記の記事、サウスピーク塾長はるじぇーさんの将来像の連載3記事目です。

[memo title=”登場人物”]

[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2018/11/hidebu3.png” name=”ひでぶ”]3ヶ月のフィリピン留学で、TOEICの点数を410→825点まで上げた当ブログの管理人。[/say]

[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2018/03/bgFqdmpr_400x400.jpg” name=”はるじぇーさん”]語学学校サウスピーク@セブ島と英語塾エングリット@新宿西口、それぞれの英語学習カリキュラム作成の総責任者。[/say]

[/memo]

ーー前回の記事で、「英語学習を頑張って、客観的な試験データで英語力が伸ばせたことを証明出来る日本人が増え、それがフィリピン留学業界の健全化につながる」とおっしゃっていました。

そのためには、どのような学習が有効とお考えですか?

反転授業が英語力を伸ばすためには必須

 

はるじぇー
「英語力を伸ばすための大前提」として、予習・復習を前提とするレッスン、「反転授業」の導入は必須です。

現在のような、予習・復習の時間を満足に確保できない、1日6~8時間の長時間マンツーマンレッスンを受講する授業の進め方では英語力は十分に伸ばすことは決して出来ません。

この予習・復習を前提とするレッスン、「反転授業」を最終的に日本の教育の世界にも逆輸入したいと考えています。


ーー反転学習導入、それは英語学習にでしょうか。

全ての教科で反転授業を導入するべき

 

はるじぇー
数学・国語・理科・社会どの科目においても予習・復習は大切です。

しかし、現状ではこの予習・復習の時間を十分に確保出来ていません。

最低でも「1時間の授業に対して、1時間の予習・復習の時間が必要」です。

実は1時間でも全然足りなくて、「新しい知識を学び、それを自分の中に定着させて、さらに使いこなせるようになる」ためには「1時間の授業と3~4時間の自習時間(予習・復習)」が必要です。

そして、このように書くと、今よりも勉強時間が増えると誤解される方がいますが、逆です。

反転授業の導入で学習効率を高めれば、例えば日本の学習環境においては、子供たちが夜遅くまで塾に通う、というような不健康な生活を送る必要はなくなります。

例を上げると、サウスピークの反転授業形式に従って授業を進めれば、英語科目に関して述べると、半年間で英語力ゼロ(中1レベル)からMARCHや関関同立、地方の国立大学といった中堅以上の大学に受かるだけの実力を身につけることが出来ます。

通常6年かけて到達する目標にわずか半年で到達することが出来ます。

そして、この勉強をしている半年間においても、基本的に夜更かしをする必要は有りませんし、1日3時間以上の自由時間は取ることが出来ます。

そして、これは他の科目でも、例えば数学でも同じことが実現出来ます。

ちなみに、ひでぶさん大学生の時はどんな生活してましたか?


ーー授業にはたまに言ってましたが、予習復習なんて1回もしたことありません。
ただ受けているだけでした。

予習復習をしないと、その知識をつかいこなせない

 

はるじぇー

日本の平均的な大学生で、新しい知識を学んでも、知識を定着させるための予習・復習をしていなかったのであれば、TOEICLR試験も400点~450点くらいになります。

予習・復習をして知識を定着させる学習習慣がある学生であれば、600点は超えています。

600点あれば、仕事でも英語を使うことが出来ます。

これは別に英語に限った話ではありませんが、予習・復習をしていないと、自分自身が「その知識を知っているだけ」で「その知識を使いこなせる水準」まで到達することは厳しいです。

ちなみに、TOEIC LR試験に関しては、中堅以上の大学に所属している学生であれば、反転授業に基づいて1年間大学で講義を行えば、ほとんど全員を800点以上に到達させることはそれほど難しいことではありません。

上位3割の生徒であれば、900点以上にも到達可能です。


ーーそれは大学生は、全員フィリピン留学に行くべきということでしょうか??

フィリピン留学でなくても、実現可能

 

はるじぇー
留学に拘っているわけではないです。
留学では、1ヶ月〜3ヶ月の人が多く、それでもある程度の成果は実感できるとは思います。

しかし、半年や年単位でコミットしないと、大きな成果は難しい。

なぜ難しいかというと、語学という分野は習得するまでに時間がかかり、長期間継続的な学習を必要とするものだからです。

実際、フィリピン留学でも強い動機と意志があるのであれば、半年間留学して一気に英語力を伸ばすのがお勧めです。

やる気のある大学生ですと、半年間でTOEICLR 300点、400点、500点と向上させることが可能です。


ーー確かに3ヶ月留学して、TOEICスコアでも表れたし、英語力向上の成果もある程度実感できたんですが、まだまだこれからって感じです。

話が少し変わりますが先日、ロンドンブーツの淳さんが、青山学院受験の英語対策のため「フィリピン留学した」というツイートをし、「そんなの受験生の勉強法ではない」という意見も多かったのですが、どう思われますか。

https://twitter.com/CNE1Japan/status/931768731033780225

はるじぇー
これはその語学学校のカリキュラムによります。

大学受験での英語は英文法と英文読解が中心ですので、そういった学習カリキュラムを組める語学学校であれば、大学受験対策も出来ます。

ただし、現状の語学学校の多くは、「英会話(英語での雑談)」中心なため、大学受験に必要となる体系的な知識の習得は難しいかと思います。

サウスピークの場合は、大学受験対策を希望する高校生・浪人生向けに『Z会の速読英単語など』の有名参考書を採用していますが、これはサウスピークが「反転授業」を導入しているからこそ出来ることです。

予習・復習の時間を確保できない長時間マンツーマンの語学学校だとこの教材は使いこなせないです。

また、淳さんは3日間と超短期留学でしたので、どちらかというと、英語学習のモチベーションを上げるために留学されたのではないでしょうか。

3日間だと集中して勉強しても20時間くらいですので、英語力の伸びとしては、正直そこまで期待することは出来ないです。

[memo title=”本項のまとめ”]

[list class=”list-raw”]

  • 英語学習だけでなく、全ての学問に反転授業は必須
  • それは予習復習をしっかりしないと、知識を使いこなせないから
  • フィリピン留学でなくても実現可能

[/list]

[/memo]

サウスピーク塾長の将来像(2)フィリピン留学の語学学校に適切なものさしを。

 

上記の記事、サウスピーク塾長はるじぇーさんの将来像の連載2記事目です。

ーー前回の記事で、「フィリピン人講師の地位を向上させるために、娯楽中心のフィリピン留学を健全化をしたい。」とおっしゃっていましたが、そのためにどんな解決策があるのでしょうか。

様々な角度から、フィリピン留学の語学学校にものさしを取り入れる

はるじぇー
「娯楽中心の語学学校」で生徒がなんで満足するかというと、英語力を測るきちんとしたものさしがないからなんですね。

語学学校が「その生徒の英語力がどれくらい上がった」という正確なデータを出さないから、「素晴らしい授業を受けました!楽しかったです!」で終わる。

「フィリピンではしゃぐ」の例から見ても分かりますが、半年間行って、全然伸びてない。しかし、本人はそれを漫画にしてしまうほど、満足してる。

 

補足すると、著者のはしゃさん自身が残念な人だったというわけでは決してありません。
「韓国系のひどい語学学校を選んでしまった」のと「語学留学に関することを知らなかった」からというのが2つの原因です。

「フィリピンではしゃぐ」を読んでいて最悪だなと思った1つの例は、まさかのレッスン時間中にフィリピン人講師と教室を抜け出して、教師の自宅に遊びに行ってしまったというものです。

まともな語学学校であれば、こういう無秩序なレッスンを行っているフィリピン人教師を確実に首にします。

けれど、語学留学に関する知識がない著者(はしゃ)は「そういうもんか」と適当に流していました。ですが、これは本来あってはいけない酷いことです。

普通の日本人ははしゃさんと同じように、一生に一度しかフィリピン留学をしません。だから良し悪しを判断出来ないのです。

 

ーー英語力を測るものさしでいうと、TOEIC(LR)とかですかね。
又、「1回しか留学してないから語学学校を見極める基準がわからない」というのは、複数回留学するべきということでしょうか?

 

はるじぇー
別にTOEICにこだわっているわけではないです。

しかし現状、日本人のあまり高くない英語力(目安としてTOEIC LR試験で800点以下)を測るのに一番適している試験だとは思っています。

留学の回数に関しては、1回で当たりの語学学校を探すのもなかなか難しいです。

現に、サウスピークでも他の語学学校からの転校・前の語学学校で成果が思うように上がらず2校目として留学しにくる方が多くいらっしゃいます。

はしゃさんだけではなく、留学に失敗している人は思っているより多いです。

 


ーーなるほど、ではTOEIC(LR)を指標にすることに批判的な人もいますが、どう思われますか?

TOEIC(LR)を英語力の指標にすることは、理にかなっている

 

はるじぇー
TOEIC(LR)を批判する人たちは、「まともに英語を学習したことがあるのか」と疑問に思います。

TOEIC(LR)のリスニングすらできない人は英語を話すことができません。

言うまでもないですが、相手の話も聞き取れないのに会話が成立するわけがないですよね。

よく、アメリカ帰りで「英語話せます」といってTOEIC(LR)の点数が600点に到達していない人がいます。

ひでぶさんこんな人、どう思いますか?

 


ーー単語ベースだったり、文法めちゃくちゃだったりするのかなと思います。

後、聞き取れていないということは、自己中心的に話しているだけなのでは。

 

はるじぇー
全くその通り。

「 TOEIC(LR)を取れていない人はそもそも英会話のスタート地点に立てていない」という単純な理屈を理解できない人が多すぎます。

相手の話を聞き、それについて考えて応答するのが会話なのですから。

特に日本人男性に伝えておきたいのが、アメリカの出会い系サイトのビックデータによると、アジア系男性が最もモテないという結果が出ています。

そのため、アジア系の男性留学生は、留学中の社交・交友関係のスタート地点から相当な苦労が強いられます。

ですので、北米圏やイギリス・オーストラリアへの留学を考えている男性は、最低限の英語力を備えていないと本当に苦労します。

一方、アジア系の女性は、先述のビックデータを踏まえると、モテる属性ですので、男性よりは2段階くらい難易度は低くなります。

もちろん別のリスク(性犯罪に巻き込まれる)はありますので、油断は禁物ですが。

また、TOEIC(LR)は会話の聞き取り能力を鍛えるだけでなく、リテンション能力が高まるので、会話も伸びやすいことが分かっています。

[memo title=”MEMO”]リテンション能力とは、聞こえた音をいったん頭の中にとどめ、情報を一定時間記憶しておく能力のこと。
[/memo]

このリテンション能力が低いと、聞いた順番にどんどん忘れていくので、質問に適切に答えることができません。

またリテンション能力が高まることによって、文章が頭に残りやすくなるので、単語ベースではなく比較的長めの文章でも会話できるようになります。

なので、TOEIC(LR)をひとまず指標にすることは、英会話上達にとっても正解といえます。

 

ーーひとまずというと?TOEIC(LR)の先に目指すべき資格があるのですか?

TOEIC(LR)800点以上は、目標とする試験の選択肢は増える

 

はるじぇー
800点以上の方は試験の選択肢が、ぐっと増えてきます。

TOEFL iBT試験試験や、TOEIC Speaking&Writingなど、より難易度が高い&会話も内容に入っている試験を受けるのが良いでしょう。

TOEFL iBT試験試験は受験料が高い・内容がアカデミックすぎますが、TOEIC Speaking&Writingは、TOEFL iBT試験試験の受験料が半分以上節約できること、内容も日常会話・ビジネス英会話に非常に適しています。

実際、TOEIC Speaking&Writing関してはサウスピークでもヒエラルキー(レベル分け)を導入しました。

[memo title=”MEMO”]TOEFL iBT試験試験受験料=230$→約26,220円
TOEICSpeaking&Writing=10,260円
*2017年11月現在
[/memo]

 

ーー自分が留学していた時は、 TOEIC(LR)だけだったので衝撃です。
今後はTOEIC(LR)とTOEIC Speaking&Writingの二本柱でいくということでしょうか。

 

はるじぇー
今後両試験を上回るような、英語力の指標となる試験があればどんどん導入していきたいです。

英語力を測るものさしがしっかり語学学校にあると、「留学自体が成功しているか分からない」という状況が防げますし、何より生徒のモチベーション維持に非常に有効です。

明確な目標がないと、娯楽に走ってしまう

人間、何か目的がないと走り続けられないと思ってます。

目的や目標がないままに留学をしてしまうと、「英語力は思っていたより伸びなかったけれど、出会いに感謝!」「かけがえのない体験が出来ました!(ただし、英語力は伸びませんでした)」というような、本末転倒な結末になりかねません。

その目的もなんでもいいというワケではなく、「それが将来どのように役にたつか」を具体的にイメージできるものではないと効果がない。

サウスピークが公共機関の資格試験を利用しているのがそれが理由で、特にハイレベルな英語力を身に付けたい方・就職や転職などに留学自体を活かしたい場合は、語学学校のオリジナルテストなんか目標にしても意味がないです。

逆にサウスピークのように、公共機関のテストなどで将来のための目的が明確にあると、語学学校を卒業した後の未来に繋がる勉強ですので、より真剣に、迷いなく英語学習に没頭することが出来ます。

また生徒同士が共通の目標に向かって、結果を出そうと切磋琢磨していく環境が出来上がります。

観光・娯楽を重視している語学学校では、「真面目に勉強していると他の生徒に冷やかされる」「周りに流されて結局遊んでしまった」という残念な事態になることも有ります。


ーー確かに僕、元々あまり勉強を好きではないのですが、確かにTOEICという目標があったから3ヶ月頑張り続けることができたと思います。


はるじぇー

サウスピークではフィリピン人講師と生徒が一緒に外出するのを許可制にして、学校の管理下においています。

けれど、中には全く管理していない語学学校も有ります。

そのような学校は、友達と講師の境界線があいまいになり、ただ授業で雑談をして終わっている傾向にあります。

しっかりとした目的がないと、観光や国際交流という短期的な娯楽に過度に流される恐れが有ります。

そうなると、英語力向上というような地道で苦労を伴う目標のために努力することは出来なくなります。

[memo title=”本項のまとめ”]

[list class=”list-raw”]

  • 明確な目標がないと、娯楽に走ってしまう

  • そのために、TOEIC(LR)を英語力の指標にすることは、理にかなっている

  • TOEIC(LR)800点以上は、目標とする試験の選択肢は増える

[/list]

[/memo]

[card2 id=”5012″]

サウスピーク塾長の将来像(1)フィリピン人講師の地位向上

サウスピーク塾長柴田さんとの対談。
本項から3記事に渡って、柴田さんが考える「サウスピークの将来像」をお伺いしていきます。

[memo title=”登場人物”]

[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2018/11/hidebu3.png” name=”ひでぶ”]3ヶ月のフィリピン留学で、TOEICの点数を410→825点まで上げたこのブログの管理人。[/say]

[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2018/03/bgFqdmpr_400x400.jpg” name=”はるじぇーさん”]語学学校サウスピーク@セブ島と英語塾エングリット@新宿西口、それぞれの英語学習カリキュラム作成の総責任者。[/say]

[/memo]

 

ーー早速ですが、サウスピークの良くないと思ってる面・改善していきたいところはありますか?

 

はるじぇー
サウスピークだけというより、フィリピン留学業界・教育業界全体を変えていきたいと考えています。

フィリピン留学業界に関しては、健全化していくために

  • フィリピン人講師の地位向上
  • 様々な角度から、フィリピン留学の語学学校にものさしを取り入れる

教育業界全体の話ですと、予習を前提とした授業を行う「反転授業」を大学など公共機関への導入を行なっていきたいです。

 

ーー生徒だけでなく、講師の満足度も高いの記事でも、講師の地位があまり高くないとおっしゃっていましたね。

改めて、現状を教えていただいてよろしいでしょうか?

フィリピンで語学学校講師は楽な仕事だと思われている

はるじぇー

現時点でのフィリピン留学は「長期の観光旅行と変わらない。英語力はそれほど上がらない。娯楽中心の語学学校」が多数を占めています。

そして、ESL業界(語学学校)は「英語が苦手な日本人と韓国人と雑談しているだけ。

だからNative EnglishSpeaker達とやり取りをするコールセンターよりも楽な仕事に現状なっているのを残念に思っています。

私は語学学校サウスピークの運営を通じて、語学学校の先生達は「素人では出来ない仕事としている専門職」であるという認識を広めたいし、現実をその認識に近づけていきたいです。

だいぶん先になるかもしれませんが、“格安留学”という「安いからフィリピン留学をする」ではなく、「英語教育の質が高いから、アメリカでもイギリスでもなく、フィリピンへ語学留学をする」という未来になれば良いなと考えています。

 

ーーなるほど。
講師の立場やフィリピン留学のイメージを変えるために、具体的になにをしていくつもりなのでしょうか?

対策は、サウスピークの質を高め、発信し続けるしかない

 

はるじぇー
サウスピークの教育の質を更に高める・情報発信し続けるということしかないと考えています。

開校当初から行なっていることなのですが、「娯楽中心の語学学校」の情報を隠さず、発信しています。

フィリピン業界では同業者から嫌がられていますが、「遊びだらけの語学学校の被害者を減らすこと」につながるのならば、構わないです。

また、フィリピン人の英語力が批判されることが多いですが、それは他の語学学校のレベルの低い講師ばかり見ているからでしょう。

サウスピークでは、「TOEIC LR試験 900点以上」「フィリピンでトップクラスの大学を卒業」更に「採用率5%以下」という高い基準を突破している講師ばかりなので、そのような講師の授業を是非一度受けていただきたいです。

これに関しては講師について情報発信するのもそうですが、新宿にあるエングリットでサスピークの講師の体験授業が無料で受けることが可能ですので、是非実際に対面でのマンツーマンレッスンを受講いただきたいです

 

特に指導経験のない素人のアメリカ人講師が行うレッスンとは、質が段違いであることが分かります。


ーー説明会やtwitterなどでも、結構辛口なことをおっしゃっていたのは「被害者を減らしたくない」というのが理由なんですね、納得です。

僕自身、エングリットで体験授業を受け、発音矯正の授業の分かりやすさ・サウスピーク留学中も授業で講師のレベルの高さに感激しました。

迷っている方は一度、エングリットの体験授業を是非受けていただきたいです。

他の語学学校の協力も不可欠

 

はるじぇー
ひでぶさん、発音矯正の厳しさに驚いていましたよね(笑)

しかし、サウスピークだけが改善・情報発信しても語学学校もビジネスなので、よりお客が獲得できる方法を取ってしまいます。

現状「遊び中心の留学」の方が生徒受けするので、他の語学学校はなかなか抜け出せていないのでしょう。

フィリピン留学業界の健全化には、他の語学学校の協力が不可欠なのですが、なかなか難しいです。


ーーフィリピン留学フェア行ってわかったんですけど、サウスピーク他の語学学校から嫌われてますよね(笑)

それもそうですよね、海賊版教材のことや講師のことなど真っ正面から批判する人はなかなかいないですから。

そんな他の語学学校の協力を得るためには、どうしようと考えてますか?

協力を得るためには、日本人はもっと英語ができないことに危機感を持つことから

 

はるじぇー
そもそもですが日本人が、フィリピン留学に求めるものが「遊び中心」ではなく「英語学習」にならなくてはなりません。

あまり危機感を感じていないからなのか、日本人って本当に勉強しないですよね。

電車で見ていると、スマートフォンでゲームをしている人がとても多いです。ゲームをしている人と比べると、勉強している人の割合はとても少ないです。

勉強していない人ほど、遊び中心の語学学校に行き、あまり英語力も上がっていないのに、「それも含めて良い経験だった」と自分を正当化したがる。

これからの時代、 継続して学び続けていない = 自分の選択肢がどんどんと狭まっていく

ということを自覚する必要が有ります。自分の人生の選択肢を増やしていきたいと考えているのであれば、勉強し続けることは必要条件です。

話を戻しますが、危機感や切実な必要性を今はまだ感じていない人が大多数ですので、現状では「娯楽中心の、楽しい体験が出来る語学学校」は人気が有ります。

でも、日本の経済状況がより深刻になれば、英語を切実に勉強する人の数が増えます。その段階にまで至れば、「切実に勉強する人」が主流になることでしょう。

ただ、それは日本という国が没落している状況の話なので、未だに竜宮城で楽しく過ごそうとしている人達にとっては残酷な話だとは思いますが。

いずれにしろ、語学学校としてあるべき姿は「日本人留学生が一生懸命に学び、成果を出す。そして、教師であるフィリピン人講師たちも専門職として必要な技能・経験を身に付け、それらが評価される」だと私は考えています。

サウスピークの運営を通じて、フィリピン留学業界の健全化を進めていければと思い、日々仕事をしています。

英語力を満足に上げられないから、泡パーティを開催して留学生の満足度をあげる、というような明後日の方向には、フィリピン留学業界は行くべきではないです。

[memo title=”対談まとめ”]

[list class=”list-raw”]

  • 講師の質を高めるためには、サウスピークの質を高めそれを発信し続けるしかない
  • 他の語学学校の協力は不可欠
  • 協力を得るためには、日本人は自分が英語できないことへの危機感をもっと持つことから

[/list]

[/memo]