日本人英語学習者の多くが苦手な「スピーキング」、現に英会話教室に通っている方でも結構苦労している人も多いのでは?
その要因は勿論人それぞれですが、日本人は英会話に限らず外国語学習に対して「完璧主義」且つ「シャイ」な方が多い傾向があることが挙げられます。
そういった潜在意識というのは直ぐには変えられないものなので、悩んでいる方も多いと思ういます。
今日はそんな悩みを抱える皆さんに朗報があります。
どうやら「お酒」×「英会話」という組み合わせは、「飲むお酒が適量であれば英会話を含む第二言語のスピーキング力が向上する」という結果が実験により証明されたのです。
そもそも既にお酒を飲みながら英語を話した経験があるのなら、その際に周りから「いつもより流暢に英語を話してたよ!」などと言われたことはないでしょうか?
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オランダの実験でお酒×第2言語の関係性が判明
今回参考にした記事内で引用されている実験結果Dutch courage? Effects of acute alcohol consumption on self-ratings and observer ratings of foreign language skillsによると、適量のアルコールを摂取した被験者(ドイツ人)は、アルコールを摂取しなかったグループの被験者(ドイツ人)のオランダ語より高い評価がついたんです。
どうです?ちょっと興味をそそられませんか?
では実際に実験の詳しい内容と結果を見ていきましょう。
実験の内容詳細
この実験の目的を簡単に説明すると「アルコールが第二言語話者に与える影響(仮説)について、被験者の第二言語のスピーキングパフォーマンスを被験者の自己評価と観測者評価に分けて観察する」ということ。
実験の主な内容は、以下の通り。
被験者
オランダの大学でオランダ語で講義を受けていたドイツ人50人
実験の流れ
50人に対し何も告げずにランダムに一方のグループには少量のアルコール飲料を提供し、もう片方のグループには水を提供。
実験は二重盲検法(※)によって行われ、被験者達にはオランダ語にて面談者と2分間の日常会話をさせた。
その会話内容を録音し、2人のネイティブオランダ語話者(観察者)によって、被験者(ドイツ人50人)のオランダ語のスピーキング能力を評価させた。
また被験者(ドイツ人50人)は自身のオランダ語会話能力に対する自己評価もさせられた。
[memo title=”MEMO”]二重盲検法とは、研究などを行う上で観察者・被験者にも詳細を不明にして行う方法であり、プラセボ効果や観察者バイアスの影響を防ぐ意味がある[/memo]
実験の結果は、、、?
アルコール飲料を少量摂取させられた被験者は、非アルコール飲料を摂取した被験者より観察者から著しく良いスピーキング能力評価を得た。
その中でも「発音」に関して高い評価がついた。
しかしながら、アルコールを摂取した被験者のオランダ語に対する自己評価に影響は見られなかった。
実験から読み取れる、英会話にお酒が有効な理由
実際に、お酒とスピーキング能力の向上については英会話学習者の間では出る話題だと思うのですが、今回の実験データを見ると実際に効果があるようですね。
ではここから、この実験結果Dutch courage? Effects of acute alcohol consumption on self-ratings and observer ratings of foreign language skillsによっても証明された、お酒が英会話に有効な理由2つをさらに掘り下げて解説していきたいと思います。
第二言語不安と情意フィルターが解消される
皆さんは第二言語不安(Foreign language anxiety)という言葉をご存知ですか?
第二言語不安(Language anxiety)とは簡単に言えば「英語を含む第二言語を使う時(読む・話す・聞く・書く)に感じる不安や緊張、ためらい」のことです。
つまり、英語を学習をする上で自信がないことから感じる「不安」全般のこと。
日本人の多くは冒頭でも触れたように英会話(スピーキング)をするときにこういった第二言語不安を感じやすい方が多いのではないでしょうか?
そして、この第二言語不安にあたるネガティブな感情が高まると、情意フィルター(affective filter hypothesis)と呼ばれるフィルターが高まるといわれています。
情意フィルター仮説(affective filter hypothesis)とは、言語学で有名なスティーブン・クラッシェン氏が提唱した、第二言語習得に関する5つの有名な仮説のうちの一つ。
「不安・緊張・ためらい」といったネガティブな感情が高まるほど、この情意フィルターが高まり、英会話などの習得の障害になるという仮説です。
先程紹介した実験によると、少量のお酒の摂取は緊張をほぐす効果が実証されており、この第二言語不安・情意フィルターを取り除きやすくする効果があるようですね。
確かに多くの日本人は「シャイ」且つ文法などの間違いに敏感な「完璧主義」な部分もあるので、お酒を適量摂取するとこういった細かい部分を気にせず話せるようになるのかもしれません!
はっきり喋るようになるため、発音が良くなる
最後に、この実験から分かったもう一つのメリットは実は「発音」に関すること。
先程に紹介した第二言語不安・情意フィルターが高まると、英会話学習者は「発音が悪いので恥ずかしい」などといった感情が働き、自然と小声になってしまう傾向があります。
日本人の英会話ビギナーの方に意外と多い勘違いとして、
- 「自分の英語のレベルが低くてそもそも相手に通じない」
- 「自分の発音が悪く理解してもらえないない」
と決めつけてしまう人がいるんですが、実はこういったケースの多くでは「単純に話す声が小さい上に、はっきり喋ってくれないので聞こえづらい」といった理由が大多数です。
お酒を飲むと「恥じらい」がなくなる上に、「声が大きくなる(はっきり喋るようになる)」人もいるので、実験の結果のように発音に対する評価が高くなったようです。
一度お酒を飲んで英語を喋ってみては?
どうでしたか?英会話学習者の間では時々話題になる「お酒」と「英会話力の向上」に関する関係性ですが、今回の実験結果を見ると効果が実証されたようですね。
但し、お酒を摂取することによる「文法」、「語彙力」、「議論力」に関する評価に変化はなく、また、適量以上のアルコールを摂取すると逆効果だという結果も出ているのでご注意を。
私達日本人にとって「第二言語不安」や「情意フィルター」は英会話学習に関する主な障害になっている部分があるので、もしそういった悩みがあるのであれば、一度お酒を飲んで英語を喋る機会を作っても良いのかもしれませんね。
そしてこれを機会に自分が英語を喋る時の不安要素が一体何かなのかを把握し、その要因にフォーカスした言語学習をしていけば本物の自信に繋がっていくのではないでしょうか。