[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/gorilla6.png” name=”ストゴリくん” from=”right”]英語力を絶対に上げたい!気合は充分にあるし、スパルタ校に留学するんだ![/say]
このような熱い気持ちを持っている方へ。
フィリピン留学のスパルタ校を選ぶ前に、その語学学校が本当にあなたに合っているのか、冷静に考えてみませんか?
私自身、スパルタ校に3か月留学していましたが、スパルタ校は、向き不向きが激しいことを痛感しています。
フィリピン渡航前や留学直後は「どうせなら厳しい環境に身を置きたい」「フィリピン留学で絶対に成果を出したい」と意気込んでいる人ばかりです。
しかし「やっぱりこんな学校選ばなければ良かった」「早く日本に帰りたい」と、留学中に後悔している人にも、たくさん出会ってきました。
この記事では、私自身の留学経験をもとに、スパルタ校の1日のスケジュールやメリット・デメリットを紹介します。ぜひ参考にしてください。
フィリピン留学のスパルタ校とは?
フィリピン留学によくある「スパルタ」とは、厳しい校内規則や、ストイックに勉強できる制度を設けている語学学校を指します。スパルタよりも少し規則を緩めている学校は「セミスパルタ」とも呼ばれます。
校内規則の詳細は後ほど紹介しますが、1日8コマ以上の詰め込まれたスケジュールや、平日外出禁止など、英語学習に集中するための規則がたくさんあることが、スパルタ校の大きな特徴です。
また韓国資本の学校が多いことも特徴の1つで、実際に私が留学していた語学学校も、韓国人経営でした。
[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/hidebu6.png” name=”ひでぶ”]食堂の定番メニューはキムチやビビンバなどの韓国料理、韓国人留学生が全体の約3割を占めているなど、ところどころに韓国色が出ていました。[/say]
フィリピン留学スパルタ校のスケジュール
例として、私が留学していた際のスケジュールを紹介します。
基本的には「1コマ50分×10セット」で毎日のスケジュールが組まれており、その間には5分間の休憩が入ります。
6:40~8:00 | 朝食 |
7:20~8:00 | 単語テスト |
8:00~8:50(1時間目) | マンツーマン授業(文法) |
8:55~9:45(2時間目) | マンツーマン授業(リーディング) |
9:50~10:40(3時間目) | マンツーマン授業(スピーキング) |
10:45~11:35(4時間目) | マンツーマン授業(リスニング) |
11:40~12:30(5時間目) | 義務自習 |
12:30~13:30 | 昼食 |
13:30~14:20(6時間目) | マンツーマン授業(ライティング) |
14:25~15:15(7時間目) | グループ授業(ネイティブスピーカー) |
15:20~16:10(8時間目) | グループ授業(ディスカッション) |
16:15~17:05(9時間目) | グループ授業(文法) |
17:10~18:00(10時間目) | 義務自習 |
17:30~19:00 | 夕食 |
夕方の18時までは、まるで受験生のようにスケジュールが詰め込まれていました。
授業前・午前・午後の3部に区分して、どのような留学生活を送っていたのか、具体的に紹介していきますね。
【授業前】
6:40~8:00 | 朝食 |
7:20~8:00 | 単語テスト |
スパルタ校では、授業が始まる前から、勉強しなければいけません。
私の学校の場合、8時までに朝食と単語テストを済ませます。校舎と寮は目と鼻の先にあるので、7時に起床すれば充分間に合いました。朝食と単語テストのどちらを先に済ませてもOKです。
後ほど説明しますが、この単語テストの点数がかなり重要です。点数次第で放課後と週末に外出できるか決まるので、朝食を食べながら慌ただしく単語を暗記する生徒もいました。
【午前】
8:00~8:50(1時間目) | マンツーマン授業(文法) |
8:55~9:45(2時間目) | マンツーマン授業(リーディング) |
9:50~10:40(3時間目) | マンツーマン授業(スピーキング) |
10:45~11:35(4時間目) | マンツーマン授業(リスニング) |
11:40~12:30(5時間目) | 義務自習 |
12:30~13:30 | 昼食 |
午前中は、50分×5コマのスケジュールです。
1日に合計5コマのマンツーマン授業を受けるコースにいたのですが、マンツーマン授業に関しては、ちょうど良い授業数だったと思います。特にスピーキングとリスニングはマンツーマン授業の効果が高かったです。
「スパルタ」と聞くと、先生も鬼のように厳しいの?と思うかもしれませんが、そんなことはありませんでした。厳しいのはスケジュールや規則だけで、フィリピン人講師は明るくて優しい人が多かったです。
義務自習は、スパルタ校によくある制度で、必ず自習しなければいけない時間のことです。私のコースは、1日に2コマ義務自習の時間が組み込まれていました。義務自習については後の項目でも詳しく説明しますね。
昼食は1時間あったので、ご飯を食べた後、少しだけでも自室に戻っていました。コーヒーを飲んだり、ベッドに寝転んだり、ルームメイトと会話をすることで、良い気分転換になります。
[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/hidebu2.png” name=”ひでぶ”]校舎と寮の距離が近い学校を選ぶと、雨天時の移動も楽ですし、気軽に自室に戻れるので便利です。[/say]
【午後】
13:30~14:20(6時間目) | マンツーマン授業(ライティング) |
14:25~15:15(7時間目) | グループ授業(ネイティブスピーカー) |
15:20~16:10(8時間目) | グループ授業(ディスカッション) |
16:15~17:05(9時間目) | グループ授業(文法) |
17:10~18:00(10時間目) | 義務自習 |
17:30~19:00 | 夕食 |
午後も50分×5コマのスケジュールです。
グループ授業は、韓国人や台湾人と一緒に勉強できるので、お互いの文化の違いや発音の癖を知ることができて面白かったです。授業をきっかけに仲良くなり、一緒に出掛けることもありました。
個人的には、マンツーマン授業だけではなくて、グループ授業も受けることをおすすめします。他の生徒から刺激をもらったり、交友関係を広げることで、より充実した留学生活を送れます。
夕食以降は、ストイックに自習する生徒と、自室でくつろいだり留学仲間と遊ぶなど息抜きに専念する生徒に分かれていました。
たくさんの授業を受けても復習しなければ、その効果は半減すると思います。なので、夜の空き時間を有効活用したいところですが、朝の8時から授業を受け始めて夜遅くまで自習する気力を維持することは、なかなか難しいというのが本音です…
[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/hidebu6.png” name=”ひでぶ”]「TOEICで800点を超える」「IELTSで6.5を目指す」のように、具体的な目標を持っている人ほど、夜遅くまで勉強を頑張っていました。[/say]
フィリピン留学スパルタ校の規則を紹介
フィリピン留学のスパルタ校によくある校内規則を紹介します。
今回紹介するのは、こちらの4つです。
- 平日外出禁止
- 毎朝の単語テスト
- 義務自習
- EOP制度
留学中、私や友人が体験した出来事も具体的にお伝えしていきます。
平日外出禁止
スパルタ校は、平日外出禁止または門限を設定している学校ばかりです。
私の学校の場合、平日は22時の門限がありました。毎朝のテストで合格点に達すると22時まで外出できるのですが、不合格だと外出禁止になってしまいます。学校の玄関口にはガードマンがいるので、不合格者が学校を抜け出すことは不可能です。
平日外出禁止の学校は、私からはおすすめできません。放課後にカフェで自習したり、留学生仲間とレストランに行ったり、スーパーマーケットに買い物に行ったり。学校外でリフレッシュしなければ、勉強のモチベーションを維持することは難しいと思います。
またフィリピンならではのローカルな街に出掛けることも、留学中の貴重な経験になります。学校内に籠って勉強しているよりも、現地のリアルな生活を通してカルチャーショックを受けたり、英語を使ってみることで身に着くものがあります。
毎朝の単語テスト
スパルタ校は、毎朝、単語や熟語のテストを実施する学校が多いです。正答率が低い生徒には、何かしらのペナルティ(罰則)を科す学校もあります。
私の学校では、毎朝5分程度の単語テストを受ける必要がありました。正答率が低ければ、放課後外出禁止のペナルティをくらうので、朝ごはんを食べながら暗記に励む生徒も多かったです。
また1週間の正答率が6割を切った場合は、週末外出禁止になるペナルティもありました。これはとてつもなく辛いです。
とある週末、留学仲間と旅行する予定でしたが、1人だけペナルティを受けてしまい、一緒に出掛けられなかったことがあります。せっかくの週末なのに、校舎と寮しかない学校の敷地内に滞在するなんて、監獄に閉じ込められているようなものです…
義務自習
前述しましたが、スパルタ校は義務自習の時間を定めている学校が多いです。自習と聞くと自主的なものを思い浮かべますが、義務自習は必ず勉強しなければいけない時間のことを指します。
私は、義務自習は良い制度だと考えています。授業を受けっぱなしにせずに復習したり、学び切れていない文法や単語をインプットすることは、とても大切だからです。
私の学校は、自習室に担当講師がおり、ちゃんと義務自習に来ているか名前をチェックされる仕組みでした。無断欠席が積み重なると、外出禁止などのペナルティが科されます。
しかし実際のところは、名前の確認が済んだ後、自習室を抜け出して自室に戻る人や、自習室にはいるけれど昼寝をしている人もいました。授業を受けるだけで疲れてしまい、自習する気力が残っていないことが原因です。
EOP制度
スパルタ校は、EOP制度(English Only Policy)を導入している学校も多いです。
EOP制度とは、学校内では英語しか話せないルールのこと。英語以外の言語を使っていることが見つかると、各学校の規則に応じてペナルティが科されます。
私の学校では、校舎棟にEOP制度が導入されており、いつも監視スタッフがいました。日本語を使っている場面を目撃されると、監視スタッフからの注意を受けて、罰金(と言っても10円程度)を支払うことになります。
同じ国籍の留学生同士だと、恥じらいや不便さから、どうしても母国語を使ってしまうことがあります。EOP制度があることで、英語を話さなければいけない時間は増えたので良かったです。
寮にはEOP制度が導入されておらず、監視スタッフもいませんでしたが、私のルームメイトは、韓国人と台湾人でした。お互いの文化の違いに戸惑うこともありましたが、他国籍の人と同室になると、英語の勉強にもなるのでおすすめです。
フィリピン留学スパルタ校のメリットとデメリット
フィリピン留学でスパルタ校を選ぶメリットとデメリットを紹介します。
私の実体験を交えながら詳しく説明していくので、あなたにスパルタ校が向いているのか、考えてみてください。
スパルタ校に留学するメリット
スパルタ校に留学するメリットは、こちらの3つです。
- 日本人の比率が低い学校がある
- 勉強時間は嫌でも増える
- 意欲の高い留学生が多い
メリット1:日本人比率の低い学校がある
メリットの1つ目は、日本人比率の低い学校があることです。
スパルタ校は韓国人経営の学校が多いので、韓国人留学生の割合が高くなりがちです。特に、日本人経営の学校に比べると、他国出身の友人を作る機会は増えると思います。
私の学校は、韓国人・日本人・台湾人が3割ずつ、その他が約1割でした。国籍比率はシーズンによって大きく変わるので、各語学学校のホームページで調べることをおすすめします。
メリット2:勉強時間は嫌でも増える
メリットの2つ目は、勉強時間が必然的に増えることです。
予めストイックなスケジュールが組まれているので、嫌でも勉強しなければいけません。1人では怠けてしまう人や、厳しい環境にいる方が力を発揮できる人には、スパルタ校が向いています。
メリット3:意欲の高い留学生が多い
メリットの3つ目は、意欲の高い留学生が多いことです。
スパルタ校を自ら選ぶ留学生が集まっているので、勉強に対する意識の高い人もたくさんいます。私も留学中は、夜22時まで自ら自習室に籠るような人や、英語教師になりたい人、海外移住を目標にしている人と出会いました。
それから、3か月のフィリピン留学でTOEIC800レベルに達する人もいましたが、TOEICスコアがどんどん上がっている様子を間近で見ることは、とても良い刺激になりました。切磋琢磨しながら勉強できます。
スパルタ校に留学するデリット
スパルタ校に留学するデメリットは、こちらの2つです。
- 復習時間が足りない
- 自習する余裕がない
デメリット1:復習時間が足りない
デメリットの1つ目は、復習時間が足りないことです。
スパルタ校にいると、毎日8コマ以上の授業を受けると思いますが、たくさんの授業を受けるだけでは、英語力はいまいち上がりません。授業で習ったことを復習しなければ、自分の脳に定着せず、すぐに忘れていくだけです。
しかし、8コマの復習を毎日することは、時間的にも精神的にも難しいです。私も「復習しなければ…」とは思っていましたが、そこまでの気力が持たず、復習を放置する生活が続いてしまいました。
デメリット2:自習する余裕がない
デメリットの2つ目は、自習する余裕がないことです。
英語学習の初級者から中級者ほど、自習時間を使って、文法知識や単語をインプットすることも大切です。授業で習える範囲・知識量には限りがあるからです。
しかしスパルタ校だと毎日の授業を受けるだけで疲れ切ってしまう人が多いです。夕食後の自由時間を活用して、しっかり自習できる生徒は少数派でした。
私は1日8コマの授業を受けていましたが、1日6コマ以内がちょうど良いのではないかと、今は考えています。またフィリピンに来てから勉強を始めるのではなく、渡航前にできる限りのインプットを終わらせることをおすすめします。
実録!フィリピン留学スパルタ校での失敗談
私の友人3名の留学失敗談を紹介します。信じられないかもしれませんが、どのストーリーも本当にあった出来事です。
同じような失敗を繰り返さないために、ぜひ留学前に読んでみてください。
Aさん(22歳・大学生)の失敗談
平日外出できないことが想像以上のストレスです。
せっかく留学に来ているのだから、フィリピンならではのナイトスポットに遊びに行ったり、留学仲間と食事に行きたい。
厳しい規則に縛られる学校ではなく、もっと自由な学校を選べばよかったと後悔しています。
[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/hidebu9.png” name=”ひでぶ”]Aさんのように自由を求める人には、スパルタ校は全く合いません。好きなように外出したい人は、校則の少ない学校に行きましょう。[/say]
Tさん(27歳・ワーホリ準備中)の失敗談
6か月で契約したことを後悔しています。
フィリピンの語学学校は、毎日同じような生活の繰り返し。校舎と寮を行き来する生活に疲れたし、学校の食事にも飽きました。
3か月で卒業する留学生が多いので、自分だけ取り残されていくことが辛いです。最近は英語力も伸びているし、ワーホリに行く人は、早く現地に渡航する方が自分のためにもなると思います。
早くこの学校から抜け出したいけれど、授業料は払ってしまったし、最後まで滞在しないと勿体ないですよね…
[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/hidebu6.png” name=”ひでぶ”]生徒数に空きがあれば、現地で留学期間を延長できる学校が大半なので、まずは3か月以内で契約することをおすすめします。1度払ってしまった授業料は少ししか戻ってこない可能性が高いです。[/say]
Sさん(20歳・大学生)の失敗談
大学を休学してフィリピン留学に来ました。
最初は気合いが入っていたのですが、モチベーションが全く維持できません。今では、仮病を使って授業を休んだり、自習室で寝ることもあります。
日本にいる間に文法の基本だけでも勉強しておけば良かったです。英語はもともと苦手でしたが、ストイックな環境にいることで、英語が嫌いになりそう…
[say img=”http://hideblog-neetryz.com/wp-content/uploads/2019/01/hidebu6.png” name=”ひでぶ”]スパルタ校に入学すれば、誰でも英語力が伸びる訳でも、必ず英語が好きになる訳でもありません。日本にいる内に英語学習を習慣化したり、文法や発音記号の基本を勉強しておくと、フィリピン留学の効果が高まります。[/say]
今回は3名の友人を紹介しましたが、実際のところ、学校が合わずに嘆いている留学生は何人も見てきました。
あなたに合っている語学学校を選択することが大切だと思います。スパルタ校は、特に向き不向きが激しいです。
スパルタ校に来るだけでは効果なし!
今回の記事では、スパルタ校のスケジュールやメリット・デメリットを紹介しました。
スパルタ校に留学するだけで、全員の英語力が必ず伸びる訳ではありません。厳しい環境や規則に追い込まれることで、逆にモチベーションが下がる人や、英語嫌いになる人もいます。
一方、スパルタ校でストイックに勉強を続けて、成果を出している留学生がいることも事実です。私もワーキングホリデー前にTOEIC800点レベルになれたので、辛いこともありましたが、結果的には良かったと考えています。
結局のところ、どの語学学校に行っても、どこまで効果的な勉強をできるかは自分次第です。あなたに合っている語学学校を見極めて、充実したフィリピン留学生活を送ってくださいね!